厚地カーテン

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出入りする側に合わせてカーテンの幅を変えたい|ウィントを左右別に選ぶ

この記事の目次
  1. 半分にする前に、分け目の位置を決める
  2. 幅を変えても布の表情はそろえる
  3. 右80cm・左160cmを覆う場合の計算
  4. 両開き一組ではなく、片開き二種類を選ぶ
  5. 寄せた布と継ぎ目は左右同じにならない
  6. 丈と二枚のメモをそろえて決める
  7. 参考資料

ベランダへ出るのは窓の右側なのに、カーテンは中央まで手を伸ばして開けている。左右の色はそろえたいけれど、布の分かれる位置は、ふだん通る場所へ近づけたい。そんな窓では、左右を違う幅にして一窓を覆う方法が候補になります。

麻のような無地調の表情を好むなら、インズの「ウィント」を同色の片開き2枚で組み合わせる選び方があります。片方を狭く、もう片方を広く指定し、丈とヒダ、フックはそろえます。

先に確かめたいのは、今のレールで希望の位置まで布を動かせるかです。左右別の幅を注文すれば、どんな窓でも分け目を変えられるわけではありません。出入りする場所、レールの動く範囲、開けた布を寄せる場所を確認してから、2枚それぞれの寸法を決めましょう。

半分にする前に、分け目の位置を決める

左右同じ幅のカーテンは、中央で分かれる姿を作りやすい組合せです。一方、窓の端寄りからよく出入りする場合、中央にある分け目と実際に通る場所が離れていることがあります。今回考えるのは、通る側の布を狭くして、その側だけを開ける使い方に合わせる方法です。

ここからの左右は、すべて室内から窓を見た向きで表します。例えば右側から出入りするなら、右の布が覆う範囲を狭くし、左の布で残りを覆います。閉じたときの分け目は右寄りになり、右の布は右端へ、左の布は左端へ寄せる想定です。

ただし、窓のガラスやサッシの線だけを見て決めないでください。ふだん開ける窓の位置、取っ手へ手を伸ばす位置、布を寄せたまま通る場所を確かめます。分け目を右へ寄せすぎると、右側で開けられる範囲も小さくなります。「狭い布なら扱いやすそう」という印象だけでなく、必要な開口と合わせて考えることが大切です。

次に、レールに付いたランナーがどこまで動くかを見ます。中央で移動が止まる構造など、希望する位置まで左右の布を運べない場合は、この幅配分での注文へ進みません。レールの構造が分からなければ、説明書やメーカーの案内で確認する段階です。カーテンの寸法だけで、レール側の制約は解決できません。

また、厚地の奥にレースがあるなら、その分け目と開け方も別に考えます。厚地を右寄りで分けても、レースが中央で分かれるままなら、出入りの際にはそちらも動かします。ふだん厚地とレースのどちらを閉めている時間に外へ出るのかを思い返すと、今回の変更が役立つ場面を絞れます。

幅を変えても布の表情はそろえる

ウィントは、ポリエステル100%で麻のような風合いを表現した厚地カーテンです。表の麻風生地と裏側の白い生地を組み合わせた二重織で、縦方向の細かな凹凸やしわも生地の特徴として案内されています。

左右の幅を変えると、片方に見える布の面が大きくなります。大きな絵柄を中央でつなぐことを求めず、同色の無地調で窓をまとめたいなら、この織りの表情が候補になります。同じ幅で対称に見せることより、同じ色と素材感を一窓に通したい、という選び方です。

色はアイボリー、ナチュラル、ベージュ、ブラウン、グレーの5色です。左右とも同じ色名を選び、幅だけを変えます。片方の幅が広い分、その色が大きな面に現れるので、小さな小物との色合わせだけでなく、窓全体へ取り入れたい色かを考えてください。

自然な凹凸があることと、左右が完全に同じ姿になることは別です。同じ色を指定しても、しわの位置や光を受ける向きまで鏡のようにそろうわけではありません。均一な平面や左右対称のヒダの並びを最優先にするなら、幅を変える使い方との相性を見直したいところです。

この記事では、両方を1.5倍ヒダの2つ山でそろえる例にします。ウィントのこの仕立てには形態安定加工がありますが、加工があるから左右の幅が違ってもヒダの数や間隔が完全に一致する、とは考えません。幅を変えながら仕立ての種類を共通にするための選択です。

ウォッシャブル表示もあるので、家で洗えることを条件にする場合は候補に残せます。具体的な洗い方は製品の洗濯表示に合わせます。麻風の見え方を選ぶポリエステル製品であり、天然の麻を含むことが希望なら条件が違います。

ウィントの商品ページ(インズ) で、色と表面の凹凸、1.5倍ヒダの仕様を確認できます。閉じたときの一窓の色合いと、幅が違う2枚にしても好みだと思える表情かを、合わせて考えましょう。

右80cm・左160cmを覆う場合の計算

ここでは、機能レールの両端の固定ランナーの中心間が240cmで、そのうち右80cm、左160cmをそれぞれの布で覆う例を考えます。この配分は使い方に合わせた例で、ショップが指定する左右不均等の標準比率ではありません。

インズの採寸案内では、300cm未満のレールでヒダ付きカーテンを選ぶとき、レール幅に1.05を掛けてゆとりを持たせます。資料1 今回は、そのゆとりを左右の担当範囲へ同じ割合で分け、各片開きの注文幅にします。

  • 右側:覆う範囲80cm×1.05=注文幅84cm。
  • 左側:覆う範囲160cm×1.05=注文幅168cm。

2枚の合計は84cm+168cm=252cmです。レール全体でも240cm×1.05=252cmになるので、左右に分けたことで必要な合計幅が減っていないかを確かめられます。この例はどちらも整数のため、1cm単位の指定で端数を丸める必要はありません。

84cmと168cmは仕上がりの注文幅であり、レール上でそれぞれが必ずその長さを占めるという意味ではありません。布にはゆとりがあり、閉じた際の重なりや寄せ具合も関わります。分け目を希望位置で使えることは、先にレールとランナーの動きで確認しておきます。

「1.5倍ヒダ」の1.5は、ヒダを作るための生地量を表す数字です。ここで求めた84cmや168cmに、さらに1.5を掛けて注文するものではありません。窓で覆いたい範囲、ゆとりを加えた仕上がり幅、ヒダに使われる生地量を分けて考えます。資料2

また、右80cmという担当範囲が、そのまま通れる幅80cmを保証するわけでもありません。端へ寄せた布は残りますし、実際に開く窓の幅も別です。数字を決める段階で、右側にどれだけの通り道が必要かへ一度戻って照合してください。

両開き一組ではなく、片開き二種類を選ぶ

インズの「両開き・数量1」は、指定した注文幅を半分ずつにした2枚が届く方式です。一方、「片開き・数量1」は、指定幅のカーテン1枚です。資料2

そのため、先ほどの合計252cmを入力して両開きを選ぶと、126cmずつの2枚になります。右84cm、左168cmにはなりません。左右の幅を変える今回は、違う幅の片開きを別々に選びます。

右側は幅84cmの片開きを数量1、左側は幅168cmの片開きを数量1です。同じ幅の商品を数量2にする指定とも違います。必要なのは合計2枚ですが、それぞれに異なる幅が対応していることが、注文内容を確認するときの要点になります。

色、1.5倍ヒダ、丈、フックは2枚でそろえます。右の内容をもとに左を選ぶ場合も、変えるのは幅だけか、ほかの欄まで変わっていないかを確認します。注文メモを「右用」「左用」の2行に分けると、1枚ごとの内容を追いやすくなります。

ウィントの商品ページには、右寄せ・左寄せの指定がある場合は通信欄へ記載する案内があります。例えば「室内から見て、幅84cmの1枚は右側に掛けて右へ寄せる。幅168cmの1枚は左側に掛けて左へ寄せる」と、幅と向きを対応させて伝えます。「右」「左」だけでなく、どちらから見た向きかを添えると意図を明確にできます。

これは、公式の片開きと幅指定の仕組みを使った組合せの提案です。左右不均等専用のセットを選ぶ方法や、異なる幅のヒダを左右で完全に合わせるサービスとして考えないでください。特別な仕上がりの希望が残る場合は、通常の選択欄と通信欄だけで成立すると決めつけず、その希望への対応を注文前に確認します。

寄せた布と継ぎ目は左右同じにならない

狭い側だけを動かす使い方にはひかれても、開け切ったときの左右の姿は変わります。幅168cmの側は84cmの側より多くの布を使うので、両端へ寄せたときも同じ布量にはなりません。

左側に家具が寄っていたり、右端に取っ手があったりするなら、布を寄せる場所とぶつからないかを考えます。窓の中央をすっきりさせたい気持ちだけで配分すると、端へ集まる布を置く場所が足りないこともあります。閉じた姿と、普段使う側だけを開けた姿、両方を開けた姿をそれぞれ想像してみてください。

ただし、仕上がり幅から、束ねた幅が何cmになるかを正確には決められません。形態安定加工や共布タッセルがあることも、任意の狭さに収まる保証ではありません。通り道に残る布の量が購入を左右するなら、写真だけで必要な開口を確保できると判断しないことが大切です。

幅継ぎの条件も、2枚を別々に見ます。ウィントの1.5倍ヒダは、1枚の幅が101cm以上で幅継ぎが入ります。今回の右84cmはその開始値より小さく、左168cmは継ぎが入る条件に当たります。

同じ色の無地調でも、縦の縫い目まで左右同じになるわけではありません。継ぎ位置は指定できないため、「左側だけれど、この端には継ぎを入れたくない」という希望が当然にかなうとも考えません。資料2

左右同じ継ぎ条件や対称な布量を優先するなら、不均等な幅にする利点と比べ直します。継ぎを避けるために左の必要幅を削ると、分け目と覆う範囲の計画が変わってしまいます。布をどこで分けたいかという最初の目的に、選んだ寸法が合っていることを優先しましょう。

丈と二枚のメモをそろえて決める

幅の配分に納得できたら、丈も出入りする床との関係で決めます。インズは掃き出し窓の厚地について、ランナーの下から床までを測り、1cm引く方法を案内しています。資料1

例えば、左右ともランナー下から床まで202cmなら、注文丈は201cmです。同じレールへ掛ける2枚は、幅を変えても丈の基準をそろえます。ただし、床までの高さが左右で違う場合は、同じ数字をそのまま使わず、それぞれの実測値から考え直してください。

フックはAが標準で、Bも選択できます。今回の例ではAをそろえますが、自宅のレールに適した選択が必要です。注文丈へ、フックの上に出る生地の長さをさらに足す方式ではありません。

ここまでの例なら、同じ色のウィントを、右は幅84cm・丈201cm・1.5倍ヒダ・Aフック・片開き・数量1、左は幅168cmでそれ以外を同じ指定にします。通信欄へ書く寄せ方向も、室内から見た右と左で対応させます。2枚の合計幅252cmと、レール240cmの関係も最後に照合します。

ウィントは受注生産品なので、注文受付後の変更やキャンセル、サイズ間違いなど自己都合の返品・交換に頼って寸法を決めることは避けましょう。レールで使える分け目、片側を開けたときの通り道、広い側の布量と継ぎ目に納得してから選びます。

ウィントの商品ページ(インズ) で2枚分の色・ヒダ・幅・丈・フック・開き方を確認できます。左右の対称さより、日々出入りする場所へ分け目を合わせたい窓なら、違う幅の2枚を同じ生地でそろえる選択を考えてみてください。

参考資料

  1. インズ「カーテンのサイズの測り方」
  2. インズ「カーテンのスタイルと縫製仕様について」
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