厚地カーテン
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無地の窓辺で光沢を楽しみたい|ルーセントの見え方と仕立てを選ぶ

この記事の目次
カーテンに大きな柄を入れるより、無地の布の表情を楽しみたい。けれど、窓いっぱいが平坦な色になるのも少し物足りない。そんな時は、光の当たり方や見る角度で印象が変わる、光沢のある厚地が候補になります。
インズの「ルーセント」は、ベルベット調の光沢を持つ無地カーテンです。いつでも同じ色に見せることより、窓辺の光や座る場所によって変わる表情を楽しみたい人へ向いています。
まず、サンプルで光沢の変化が好みに合うかを見てから、ヒダのある完成品の姿とサイズを考えましょう。ここではグリーンを候補に、1.5倍ヒダで仕立てる例を通して、布の選び方から一窓分の注文まで整理します。
無地でも、見るたびに同じ色の面にはならない
ルーセントは、光の当たり方や見る角度によって光沢の表情が変わると案内されている商品です。無地なので柄の大小を選ぶ必要はありませんが、色の面がずっと均一に見えるカーテンとは分けて考えたいところです。
たとえば、昼に窓のそばで見る時と、夜に室内の照明をつけてソファから見る時では、光の条件も見る位置も違います。その変化を、同じ布に別の表情がある楽しさとして受け止められるなら、この質感を選ぶ理由になります。
一方、部屋のどこから見ても同じ濃さのグリーンに見せたい、照明が当たっても艶を出したくない、という希望には合いにくい方向です。「無地だから控えめ」と一括りにせず、色だけでなく、光を受けた面が目に入ることも含めて選びます。
昼と夜のどちらを大切にするかも決めておくと比べやすくなります。夜に厚地を閉めて過ごす時間が長いなら、昼の窓際だけで色を決めず、普段使う照明の下で見ることが判断の中心になります。昼にも閉めて布を眺めたいなら、その時間の表情も一緒に見ます。
ここで選びたいのは、変化する布そのものを気に入れるかどうかです。特定の一枚の写真といつも同じ姿になることを求めると、光沢の特徴と希望がずれやすくなります。いくつかの条件で見た時に、それぞれの表情を好きだと思えるかを確かめる方が、この商品の選び方に合います。
ベルベット調の質感と、選びたい色を分けて考える
ルーセントの組成はポリエステル100%です。商品説明では、厚みのある滑らかなベルベット調の生地として紹介されています。「ベルベット調」は見た目や風合いの説明として受け取り、天然素材であるという意味に置き換えないようにします。
色はアイボリー、ベージュ、ライトグレー、ピンク、グリーン、ブルーの六色です。この中から、まず窓辺に置きたい色を一つ考えます。ここでは、無地でも布の存在を楽しみたい例としてグリーンを出発点にしますが、グリーンならどんな家具にも合うという選び方ではありません。
先に見るのは、その色を大きな窓の面へ置きたいかどうかです。その次に、同じ色に艶や濃淡が加わる姿を好むかを見ます。色は気に入ったのに光沢が気になる場合、色名だけで決定しないことが大切です。逆に、質感は好きでも部屋に置きたい色がまだ決まらないなら、候補色を絞る段階へ戻れます。
機能面では1級遮光と案内されています。閉めた布を透かす光の軽やかさより、厚地の表面に現れる光沢を楽しむ選択です。ただし、1級という表示から窓の隙間まで光が入らなくなるとは判断できません。生地の表情を選ぶことと、部屋全体の暗さを想定することは分けておきましょう。
色と質感の方向が合いそうなら、ルーセントの商品ページ(インズ)
で、六色の写真と生地の説明を見比べます。写真の一場面だけで色を固定して考えず、候補の色が光を受けた時にどう見えるか、サンプルで確かめる段階へ進みます。
サンプルは、光と見る位置を一つずつ変える
光沢を確かめる時は、部屋、照明、サンプルの向き、見る場所を一度に変えない方が、何によって印象が変わったかを整理しやすくなります。まず同じ場所に、同じ向きで布を置き、光の違いを見てから、自分の位置を変える方法がおすすめです。
最初は、掛ける予定の窓辺に候補色のサンプルを縦に沿わせます。机の上に寝かせた布だけで決めるより、カーテンを使う向きに近づけて見るためです。小片を上下に回しながら色を比べると条件が増えてしまうので、比較の間は上にする側をそろえます。
昼は、普段カーテンを見る位置から正面に近い姿を確認し、その後、窓に対して斜めになる席から見ます。夜は同じ窓辺にサンプルを置き、普段使う照明をつけて同じ順番で眺めます。必ず斜めから明るく見える、と決めるのではなく、自分の部屋で変化をどう感じるかを見る手順です。
たとえばグリーンなら、色名を細かく言い当てる必要はありません。「昼の正面は好き」「夜のソファから見た艶も好き」「斜めからの印象は気になる」といった短いメモにすると、判断が具体的になります。夜の姿が好みに合わない時に、昼の一場面がよかったことだけで決めずに済みます。
別の候補色も比べる場合には、同じ光と同じ位置で並べる時間を作ります。片方を窓際、もう片方を離れた机に置いて見比べると、色の違いに光の違いも混ざります。先に色を比べる条件をそろえ、その後に各色の変化を見ると、気に入った理由を残しやすくなります。
生地を取り寄せる入口は、ルーセントの生地サンプル(インズ)
です。小さな布では一窓を覆った姿や長いヒダ、部屋の暗さまでは再現できません。サンプルでは色と光沢への好みを確かめ、完成したカーテンの大きさや仕立ては別に考えます。
ヒダと裾で、閉めた時と束ねた時の姿を考える
ここでは1.5倍ヒダ・2つ山の仕立てを選ぶ例で進めます。生地を上部で二つの山につまみ、ヒダのある姿に仕上げる仕様です。平らなサンプルで気に入った色が、窓全体に一枚の平面として広がるわけではありません。
ヒダのある布には、正面を向く面と斜めになる面が並びます。光沢のある生地では、同じ色の中に面の向きによる表情を楽しむ選び方ができます。ただし、明暗の付き方や艶の強さを、サンプルから完成品と同じように予測できるわけではありません。商品写真を見る時には、平らな拡大写真に加えて、ヒダを寄せた姿も見ます。
ルーセントには形態安定加工の案内があります。商品を選ぶ際は、この個別の加工名と1.5倍ヒダの仕様を確認します。加工があればどのような開閉をしても常に同じ形になる、とまでは考えず、閉めた時にヒダが並ぶ姿を好むかどうかで仕立てを選びます。
裾は10cmのシングル仕上げです。サンプルの小さな端とは異なり、完成品の足元には裾の仕立てがあります。窓の下まで色の面を見せたいなら、上部のヒダだけでなく、裾を床から少し離して掛けた全体の姿も思い浮かべてください。
開けている時間の見え方も選択に入ります。共生地のタッセルが付くため、左右へ寄せて束ねる姿を考えられます。閉じた広い面を主役にしたいのか、昼は両端の布をアクセントとして見せたいのかで、商品写真のどこに注目するかが変わります。
また、ウォッシャブルの案内がありますが、具体的な洗い方は製品の洗濯表示に合わせます。光沢のある見た目だから特別な手入れを自分で加えるのではなく、色と仕立てを選ぶ段階で、取り外して扱う一枚の大きさも想像しておくとよいでしょう。
幅と丈は、ヒダの倍率とは別に決める
1.5倍ヒダを選んだら、次に必要なのは窓へ掛けるための仕上がり幅です。「1.5倍」とあるから、レールの長さへ自分で1.5を掛けて注文するのではありません。ヒダのための生地の使い方と、注文する幅を分けます。
インズの採寸案内では、ヒダのあるカーテンの幅は、測ったレール幅が300cm未満なら1.05倍、300cm以上なら1.03倍で考えます。機能レールなら左右の固定ランナー間、装飾レールなら装飾キャップの付け根を基準に測ります。どちらのレールかを確認してから幅を出しましょう。資料1
レール幅180cmの両開きを選ぶ例
機能レールの固定ランナー間を測って180cmだった場合、注文する合計幅は180×1.05=189cmです。この例で両開きを選ぶと、幅94.5cmのカーテンが二枚になる計算です。入力する幅を一枚分の94.5cmにして、さらに両開きを選ぶのではありません。
ルーセントの注文欄では、一窓分の合計幅と開き方を組み合わせます。幅189cm・両開き・数量1が、この例の左右二枚です。二枚必要だから数量2とすると、一窓分の両開きを二組頼むことになるため、出来上がる枚数と注文数量を区別します。
丈は、厚地を掛けるランナーの下から床までを測ります。その高さが202cmなら、床から1cm離す厚地の注文丈は201cmです。この値も一例なので、レール幅が同じ部屋でも、丈まで同じとして使わないようにします。
フックはAフックが標準で、Bフックの選択もあります。Aフックで注文するこの例では、丈201cmを入力します。採寸案内にあるフックより上の部分は縫製側で加えるため、自分で上端分を加算した丈へ直さないようにしましょう。窓の上部をどう見せるかとレールの形状を確認し、Bフックへ変える場合はその条件で案内を読み分けます。
継ぎ目を含めて、光沢のある一窓を選ぶ
1.5倍ヒダのルーセントは、一枚の幅が101cm以上になると生地の巾継ぎが入ります。巾継ぎは幅を出すために生地をつなぐ部分で、一窓分の合計幅だけでは有無を判断できません。インズの縫製案内でも、一枚の仕上がり幅を基準にし、継ぎ位置は指定できないとされています。資料2
先ほどの注文幅189cm・両開きなら、一枚は94.5cmで、この幅条件に届きません。同じ189cmを片開き一枚で選べば、一枚幅が101cm以上なので巾継ぎの対象になります。幅が同じ一窓でも、開き方によって一枚の大きさが変わる点に注意します。
光沢のある無地の面を楽しむなら、継ぎ目が入る条件も選ぶ前に知っておきたいところです。ただし、継ぎを避けるためだけに、普段開けたい方向を無視した開き方へ変える必要はありません。どちらへ布を寄せて使うかを先に考え、その一枚幅で継ぎが入るかを確認します。
色と光沢が好みに合い、左右へ寄せる使い方がよいなら、例の注文内容はグリーン、1.5倍ヒダ、合計幅189cm・丈201cm、Aフック、両開き、数量1です。これはレール幅180cm・ランナー下から床まで202cmの窓を仮定した値なので、自分の測定結果へ置き換えます。
昼夜と見る位置を変えた時の表情に納得できたら、ルーセントの商品ページ(インズ)
で、色、ヒダ、幅、丈、開き方を合わせて選びましょう。無地の窓辺に欲しい変化を、色柄の追加ではなく、光を受ける布の表情で楽しめる一枚です。