レースカーテン
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無地のカーテンに刺繍レースを合わせたい|ケルクのヒダと裾の選び方

この記事の目次
無地の厚地カーテンは気に入っているけれど、昼に開けると窓辺が少し物足りない。そんなときは、レース側に刺繍を取り入れる組合せが候補になります。厚地の色や柄を大きく変えず、昼に目に入る布の表情を選べるからです。
裾の装飾まで楽しみたいなら、インズの刺繍レース「ケルク」を検討できます。シャンデリアをモチーフにしたコード刺繍と、波形のスカラップ裾が特徴です。縫製には1.5倍ヒダ・2倍ヒダ・フラットがあります。選ぶ順番は、見せたい刺繍と裾の位置、欲しいふくらみ、今ある厚地との収まり、最後に注文サイズです。
今ある厚地を開けたときの見え方を確かめながら、レースの縫製と注文サイズを決めていきましょう。
昼に見たい窓辺から、レースの役割を決める
最初に、いつものように厚地を開け、普段座る場所から窓を見てみてください。レースの中央が広く見えるのか、左右に束ねた厚地が大きく目に入るのかで、装飾を足す場所を考えやすくなります。窓のすぐ前で生地だけを見るより、ソファや食卓から見える範囲を基準にするのがおすすめです。
たとえば、厚地も壁も無地で、窓の前に大きな家具がないなら、レースの模様と裾をひと続きで楽しむ組合せを考えられます。一方、窓の下半分がソファに隠れるなら、裾の装飾を理由に選んでも、普段の視線からは見えにくいかもしれません。ケルクの裾が好きなのか、上から続く刺繍が好きなのかを分けて考えましょう。
部屋に柄物のラグやクッションがある場合は、それらを片付ける前提にせず、今の配置のまま窓も含めて見ます。窓に柄を足してにぎやかにしたいなら刺繍は候補になりますが、今よりすっきり見せたいなら、装飾量の多いレースが望みに合うとは限りません。
無地の厚地と刺繍レースの組合せは、柄を見せる面をレース側に置く提案です。無地なら何色でも合う、部屋が必ず上品になる、という決まりではありません。まず「昼はレースの模様を眺めたい」と言えるかどうかで、候補を絞ると選びやすくなります。
ケルクは刺繍と裾の形を楽しみたい人の候補
ケルクはアイボリーのレースで、コードを使った刺繍とスカラップ裾を組み合わせています。裾を通常の折り返しだけで仕上げたものとは、下端の見せ方が異なります。商品ページでは刺繍の部分と裾の形を確認できるので、色名だけで決めず、どちらの装飾にひかれるかを見てください。
候補にしやすいのは、直線的な無地の厚地に対して、曲線のモチーフや裾の輪郭を加えたい場合です。昼に厚地を左右へ寄せたとき、中央に出るレースまで選ぶ楽しみがあります。反対に、裾はまっすぐで簡素なものがよい、模様のない布を広く見せたい、という好みなら、ケルク以外のデザインから選ぶほうが相談に合います。
装飾が気に入ることと、自宅で必要な透けにくさを満たすことも別の判断です。刺繍の密度や商品写真の明るさだけで、外からの見え方を決めることはできません。透けにくさを最優先に選びたい人に、この記事の見た目の提案だけでケルクをすすめることはできないため、その条件に対応する機能表示を持つレースから検討してください。
商品写真で好きな部分を見つけたら、次に縫製の違いを見ます。同じ刺繍でも、布のふくらみまで楽しみたいか、ヒダ山を作らずに見せたいかで候補が分かれます。
刺繍の拡大写真や選べる縫製は、商品ページにまとまっています。
ヒダは多いほど正解ではない
ふくらみのある窓辺にしたいなら2倍ヒダ
ケルクの2倍ヒダは、仕上がり幅に対して約2倍の生地を使い、上部を3つ山にする縫製です。インズも、クラシカルな雰囲気とボリュームを出したい場合に2倍ヒダをすすめています。
厚地を開けた昼の窓辺でも、レースの波と装飾を楽しみたいなら、最初に検討しやすい仕様です。ただし、生地が増えれば刺繍を正面から全部見られる、という意味ではありません。波の向きによって見える部分は変わるため、平らに広げた柄の写真だけで完成形を想像しないようにします。
「模様を一面に見せたい」より「布のふくらみも含めて飾りたい」という希望に寄せた選び方です。今の厚地にも深いヒダがあるなら、レースにも同じような量感を求めるか、もう少し控えたいかを考えてみてください。
生地量を抑えたヒダ付きなら1.5倍ヒダ
1.5倍ヒダは、仕上がり幅に対して約1.5倍の生地を使い、上部を2つ山にする縫製です。2倍ヒダより使用する生地量を抑えながら、ヒダのある仕上がりを選べます。
刺繍は取り入れたいものの、レースにもたっぷりとしたふくらみが必要か迷うなら、1.5倍ヒダを比較対象にすると判断しやすくなります。単に数字が小さいから見劣りする、と考える必要はありません。装飾そのものが好きなのか、布の量感まで増やしたいのかが分かれ目です。
たとえば厚地を束ねた姿がすでに窓の左右で目立つなら、中央のレースにはヒダを残しつつ生地量を抑える選び方があります。これは部屋の見え方を考える提案であり、1.5倍ならどの窓でもすっきり収まるという保証ではありません。
上部にヒダを作らない仕上げならフラット
フラットは上部にヒダ山を作らない仕様です。ヒダの形を先に作り込まず、布の柄を見せる方向で考えたい人の候補になります。ただし「ヒダがない」と「窓幅と同じ寸法で、ぴんと張る」は同じではありません。
インズの採寸案内では、フラットの幅はレール幅の1.3倍を推奨しています。フラットにも幅の余裕を持たせるため、掛けた布にたわみが出ることを見込んで選びます。写真の刺繍を平面のまま再現したいという期待だけで、幅を小さく指定するのは避けましょう。資料1
この3種類は優劣の順位ではありません。ふくらみを楽しむ2倍、使用生地量を抑えたヒダ付きの1.5倍、ヒダ山を作らないフラットという違いから、見たい窓辺に近いものを選びます。
今ある厚地とレールを一緒に見る
縫製を決める前に、厚地を掛ける側とレースを掛ける側の位置を見ておきます。インズは、前後のカーテンを両方フラットにすると、生地同士が触れ、開閉時に相手のカーテンを引っ張る場合があると案内しています。今の厚地もフラットなら、レースもフラットにそろえる前に確認したい条件です。資料1
まず既存の厚地を閉め、次に普段の位置まで開けてみます。レースを掛ける側の布に触れていないか、厚地が寄る場所に余裕があるかを見ます。現在のレースが問題なく動くことは参考になりますが、新しい生地や縫製でも同じ動きになるとまでは判断できません。
前後が近い、厚地がレース側へ張り出しているなど、収まりが気になる場合は、レールと今の厚地の縫製が分かる写真を用意し、選びたいケルクの仕様と一緒にショップへ確認すると相談が具体的になります。レールを取り替える判断まで、見た目の好みだけで進める必要はありません。
厚地を開けたときの位置は、刺繍の見える範囲にも関わります。左右の布を大きく束ねるなら、その内側に残るレースが普段見る面です。商品写真の窓全体と比べるより、自宅で見える中央部分や裾に好きな装飾があるかを基準にしてください。
ヒダの倍率と注文幅を分ける
見た目の仕様を決めたら、注文する幅を計算します。2倍ヒダの「2倍」は、縫製に使う生地量の話です。測ったレール幅をそのまま2倍にして注文欄へ入力する意味ではありません。
インズのヒダ付きカーテンは、レール幅にゆとりを加えた幅を注文します。通常はレール幅の1.05倍、レール幅が300cm以上の場合は1.03倍という案内です。機能レールでは、左右の固定ランナーの中心間を測ります。窓ガラスの幅や、飾りを含むレール全体の長さと取り違えないようにします。資料1
たとえば、レールの採寸値が200cmなら、ヒダ付きの注文幅は200×1.05=210cmです。ケルクで1.5倍ヒダを選ぶ場合も2倍ヒダを選ぶ場合も、この例で使う注文幅は210cm。ここへさらに1.5や2を掛ける必要はありません。
同じ200cmのレールでフラットを選ぶ場合は、同店の推奨に沿うと200×1.3=260cmになります。縫製だけをフラットへ変更して、ヒダ付き用の210cmをそのまま使うのではなく、注文幅も選んだ仕様に合わせて見直します。
ケルクの開き方の案内では、両開きは指定した幅の半分ずつを2枚に仕立てます。幅210cmで両開き・数量1とする例なら、1枚105cmのカーテンが2枚という関係です。片開きは指定幅で1枚になります。両開きだから数量も2にする、と別の商品で見た買い方を当てはめないでください。
ケルクの幅・丈は1cm刻みの指定です。製作可能な幅は縫製ごとに異なるため、幅の広い窓では選んだ縫製の表と注文欄を見ます。ここでの200cmのレールを使った例は、掲載されている対応範囲内で計算したものです。
裾の形を生かす丈を決める
スカラップ裾が気に入っているなら、長さも見た目の選択に含めます。床に近い位置へ掛けたいのか、腰高窓の下まで見せたいのか、家具の後ろに入るのかを確認します。装飾を見せるためだけに標準の採寸を無視して長くすると、想像していた見え方とずれることがあります。
インズの掃き出し窓の採寸案内では、ランナーの穴の下から床までを測り、厚地はそこから1cm短く、レースは厚地よりさらに1cm短くします。たとえば穴の下から床までが202cmなら、厚地の目安は201cm、レースは200cmです。資料1
今ある厚地を残す場合も、まずその丈が自宅で適切かを確かめます。厚地の裾が床についている、以前の窓から持ってきたものを使っている、といった場合に、現在の厚地からただ1cm引くだけでは、採寸案内に沿ったレース丈にならないことがあります。基準になるレールの位置から測り直すほうが、理由の分かる寸法になります。
腰高窓では、ランナーの穴の下から窓枠の下までを測ります。インズの目安は、その長さに15〜20cmを加えて厚地の丈を決め、レースは厚地よりさらに1cm短くする方法です。15〜20cmを加えた値を、そのままレースの注文丈と取り違えないようにします。下に棚や机がある場合は、厚地とレースの裾が家具に当たらず、見せたいスカラップも隠れない位置になるかを確かめてください。資料1
掃き出し窓・腰高窓とも、厚地よりレースを1cm短くする目安を使う際は、前後のレールでランナーの穴の下が同じ高さかも見ます。高さが違えば、同じ注文丈でも裾の位置は変わります。残す厚地の裾位置と、レース側のランナーから測った希望位置を照らし合わせましょう。
ケルクはAフックが標準で、Bフックも選べます。注文丈はフックを掛ける位置を基準にし、フックより上に出る生地を自分で足して入力しません。上部の生地はショップ側が縫製時に加える案内です。レールやカーテンボックスとの収まりを確かめ、フックで裾の位置を大きく補正する前提にはしないでください。資料1
色と刺繍は、厚地の横で確かめる
ケルクの色名はアイボリーですが、今の厚地と並べたときの印象までは色名だけで決められません。白に近い厚地なのか、黄みや灰みを感じる厚地なのかを見ながら、レース側にも似た方向の色を求めるか、差をつけたいかを考えます。
商品写真を見るときは、全体の印象、刺繍の拡大、裾の輪郭を別々に確認すると、気に入った理由を整理できます。画面で見た白さや光沢が自宅でも同じに見えるとは限らないため、写真だけで色の一致を確約することはできません。
インズには生地サンプルの案内があります。希望するケルクのサンプルに対応しているかを確認し、入手できる場合は今の厚地の横や窓際で見比べる方法があります。昼の窓際で見るほか、普段その部屋を使う照明の下でも、好みに合うかを考えてみてください。
小さな生地片で確認するのは、主に色や生地の印象です。完成品のヒダの量、窓全体での模様の見え方、裾の位置まで同時に確認できるわけではありません。サンプルの範囲に裾の装飾が含まれない場合は、商品写真と合わせて判断します。確認したい点を「色」「刺繍」「完成したときの形」に分けると、何がまだ分からないかも明確になります。
縫製・サイズ・開き方を決めてから注文へ
最後に、ケルクを選ぶ理由を自分の窓に当てはめて整理します。昼に無地の厚地を開けたとき、刺繍とスカラップ裾を見たい。そのうえで、ふくらみを求めるなら2倍ヒダ、生地量を抑えたヒダ付きなら1.5倍ヒダ、ヒダ山を作らない形を望みレールとの収まりも確認できたならフラットが候補です。
注文前には、次の内容をひと組にして見直しましょう。
- 選ぶ商品と色が、ケルクのアイボリーで合っているか。
- 縫製に合わせて計算した注文幅になっているか。
- 両開きか片開きかと、指定幅・数量の意味が一致しているか。
- 丈はレールの基準位置から測り、裾と床・家具の位置を確かめたか。
- フックの種類と、今ある厚地との収まりを確認したか。
インズは受注生産品について、指定サイズの間違いやイメージ違いなど、購入者都合の返品・交換を受け付けないと案内しています。不良品などの扱いまで同じという意味ではありませんが、見た目と寸法を注文前に決めることが大切です。
今ある厚地を生かしながら、昼に見たい刺繍と裾を選ぶ。その希望と注文条件がそろったら、選んだ縫製の商品欄へ進めます。
色や生地の印象を先に確かめたい場合は、サンプルの対象一覧で希望商品への対応を確認できます。
参考資料
- インズ「カーテンの測り方」 — ヒダ付きとフラットの幅計算、丈の基準、フラットの干渉、フック上部の扱い。