レースカーテン
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ブラインドの直線をレースで和らげたい|リノアを重ねる前に選ぶ条件

この記事の目次
横型ブラインドのすっきりした形は気に入っているけれど、部屋から見た窓にもう少し柔らかな表情が欲しい。そんな場合は、窓枠内のブラインドを残し、室内側の独立したレールにリノアのレースを重ねる方法があります。マットな麻風の布が候補ですが、羽根の線を完全に隠すための選択ではありません。
レース越しに残る線を好めるか、羽根の角度を変えたときも見え方に納得できるか、操作部へ手が届くか。この三つを確かめてから一層を加えましょう。ブラインドとカーテンを同時に見せる窓として考えると、色だけで決まらなかった選び方が具体的になります。
同時に見せる二つの面を決める
ここで想定するのは、窓枠の中に横型ブラインドがあり、その部屋側にカーテンを掛けられる既設レールがある窓です。新しいレールやブラインドを取り付ける手順ではなく、今の設備を使ってレースを加える相談です。ブラインドの部品へカーテンを直接掛ける構成でもありません。
まず、レースを閉じたときに布がどこへ垂れるかを見ます。羽根と布が同じ位置を通るなら、見え方以前に動きを邪魔する可能性があります。室内側にレールがあるというだけで、必要な距離まで確保できているとは限りません。羽根を動かした状態と、レースが波を作る位置の両方を考えます。
次に決めたいのは、ブラインドをどれくらい見せたいかです。直線の印象を少し和らげたいのか、羽根の存在をほとんど分からなくしたいのかでは、求める布が違います。リノアは程よい透け感があるレースなので、前者のように二つの素材を重ねる希望に向いています。後ろの線が残ることを、購入後に初めて気付く欠点にしないようにしましょう。
たとえば、普段は羽根を少し開けて過ごし、夕方に閉じる窓なら、昼の横線と夜の閉じた面が両方背景になります。カーテンだけが写った写真を見て決めるより、自宅のブラインドをいつもの角度にした姿を出発点にすると、加えたい柔らかさが分かりやすくなります。
リノアのマットな透けを比べる
リノアはポリエステル100%で、麻のような自然な風合いを表現したレースです。商品案内では、ポリエステル特有の光沢を感じさせないマットな質感が特徴とされています。ブラインドの手前へもう一つ光る面を強く足したくない場合に、候補にしやすい生地です。天然の麻そのものを選ぶ商品とは区別してください。
ここではベージュを例にします。白い壁や明るい羽根の前に温かい色の布を加えたいときに考えられる選択ですが、ベージュならどんな羽根色にも同じようになじむ、という意味ではありません。ブラインドが白なのか、木調なのか、濃い色なのかで、透けて重なる背景が変わります。生地色を背景の色から切り離さずに見ましょう。
マットという言葉も、羽根の線を消す機能ではありません。布の表面の光沢と、向こう側の物が透けて見えることは別です。リノアを閉じても、明暗の差がある横線は残るかもしれません。線がうっすら見える重なりを好むなら候補ですが、何もない一枚の壁のようにしたい場合は、この透けを選ぶ理由が変わります。
リノアにはシームレスとチェーンウェイトの仕上げが案内されています。大きな布面の途中に幅継ぎを作らず、裾の折り返しの帯を目立たせたくないときに確認したい仕様です。横方向の線があるブラインドに対して、レース側にも別の強い帯を増やしたくないという好みとつながります。ただし、窓の線が全て見えなくなるという保証ではありません。
生地の小片を確認する場合は、ブラインドの前で透かす向きと、室内側から光が当たる向きを比べます。手元の机に寝かせた状態だけでは、窓に垂らしたときの背景との重なりを判断しにくいためです。小片は全幅のヒダの姿を再現しませんが、色と透けの相性を見る助けになります。
羽根の角度で背景を変えて考える
見え方は、ブラインドを閉じた状態、羽根を傾けて隙間を作った状態、上へ上げた状態の三つに分けて考えます。いつも使う状態が一つだけならそれを優先しつつ、他の状態を使った日に不満が出ないかも見ます。レースは前に残っていても、後ろの面が変われば印象も変わります。
羽根を閉じたときは、後ろにまとまった面ができます。リノアの色を、明るい窓の光だけでなく、その面の色に重ねて考えます。羽根が濃い色なら、明るい屋外を背景にした商品写真より、布の向こうが暗く感じられることもあります。レースを加えると必ず明るい色の窓に変わる、とは決めつけません。
羽根を傾けたときは、羽根そのものと隙間から入る光が交互に見える状態になります。ここで直線のリズムをどれほど残したいかが、今回の中心となる好みです。線がある程度透けても、その手前に布の縦の波が見えることを楽しめるなら、重ねる意味があります。横線が少しでも気になるなら、マットという質感だけで解消を期待しない方がよいでしょう。
ブラインドを上げたときには、窓ガラスや外の景色がレースの背景になります。閉じた羽根を背景に見たときよりも透けが気になる場面がないかを考えます。とくに、日中は上げたまま過ごすことが多いなら、「ブラインドを残すから目隠しは足りる」と一括りにはできません。どの状態でどの布が広がっているかを確認してください。
同じ状態でも、窓の正面に座るときと、部屋の端から斜めに見るときでは、羽根の見える範囲が変わります。見え方の比較は、普段の椅子や机からの視線を一つ決めて行うと判断しやすくなります。写真の最も好みな角度だけを選ぶより、よく過ごす場所で気に入る重なりを優先しましょう。
操作する手前に布が残らないか見る
レースを一層足すと、ブラインドを操作する前に布を寄せる動作が増える場合があります。羽根の角度を頻繁に変える人ほど、この順番が合うかを先に考えておきたいところです。いつも操作する側へ厚い束が集まると、見た目はよくても手が届きにくくなるかもしれません。
両開きのレースなら、操作する側を必要なだけ開け、ブラインドの操作部へ届く状態を作る使い方を考えます。布越しに部品を探したり、裾の下から腕を入れたりすることを前提にせず、布を寄せた位置から通常の操作ができるかを見ます。角度調整と昇降で使う場所が違うなら、それぞれの動作を確認してください。
また、羽根を上げ下げする範囲と、垂れたレースの位置も分けて見ます。閉じた羽根の前で布が静かに垂れていても、動かす途中には別の位置へ触れる可能性があります。必要な距離を一律のcm数で決めるのではなく、使っているブラインドの動きと布の位置を照合することが先です。
カーテンを開けたときの束が、操作部そのものを覆わないかも判断材料です。片開きで片側へ全て寄せる方が好みでも、その片側が操作する場所なら別の問題が生まれます。ここでは両開きを例にしますが、両開きなら必ず操作しやすいという保証ではありません。自宅の配置に合わせ、開けた布と手を伸ばす場所を一緒に考えます。
洗濯のためにレースを外す場面も、一度想像しておきましょう。リノアには洗濯可能の案内がありますが、レールのフックへアクセスする手前にブラインドの部品があるなら、日々の見え方だけでは決められません。実際の取り外しは製品の表示と設備に合わせ、二つを独立して扱える配置かを確認します。
レース用レールから幅と丈を測る
注文幅の基準はブラインドの羽根幅ではなく、レースを掛けるレールです。窓枠内のブラインドがカーテン用レールより狭い窓で、その幅を写すと、部屋側に必要な布の範囲と合わなくなります。新しく選ぶのはレールから垂れるレースなので、その起点を使います。
例として、レース用レール幅160cmに1.5倍ヒダを選ぶ場合を考えます。インズの通常のヒダ付きの案内では、300cm未満のレールに1.05を掛けるため、注文幅は168cmです。1.5倍は生地をヒダにする仕立ての名前であり、注文幅を160×1.5の240cmへ増やす意味ではありません。採寸案内と選ぶ仕立てを対応させます。
丈は、レース用ランナーの穴の下から希望の裾までを測ります。ここではその長さが200cmという例にします。ブラインドの下端にそろえるのではなく、レースを床近くまで垂らすのか、別の位置に収めるのかを先に決めます。厚地と組み合わせていない窓に、架空の厚地丈から1cm引く計算を持ち込む必要はありません。
Aフックを選ぶ場合、インズの上部立ち上がり1cmは注文丈に足して仕上げる案内です。希望の丈200cmに自分で1cmを足して注文しないようにします。上部の布とブラインドの部品が接しないかは、丈の入力とは別に確認しておきます。
幅168cmの両開き、数量1なら一枚84cmの二枚です。片側84cmを一窓の注文幅として入力しないよう、合計幅と一枚幅を分けます。両開きと仕立ての案内を見て、色ベージュ、1.5倍ヒダ、Aフック、幅168cm、丈200cm、両開きの一組として整理できます。
ブラインドを使い続けられる一層を選ぶ
今回の選び方で優先するのは、ブラインドの機能をレースへ置き換えることではなく、使い続ける羽根の前に好みの布面を足すことです。リノアのマットさを夜の遮像の保証にはできません。夜に羽根を開けて室内の照明を使うなら、レース一枚で見えにくいはずだという期待を別に確認する必要があります。
羽根を閉じた面、傾けた線、上げた窓の三つを背景にしても気に入り、必要なときに布を寄せて操作できるなら、ベージュのリノアは候補になります。線を全く見せたくない場合や、操作部の前を空けられない場合は、色を変えるだけでは今回の条件を満たせません。
条件が合ったら、リノアの公式ページでレースの色と一窓分の仕様を選ぶ
段階へ進みましょう。例の幅168×丈200cmは自宅のレールから測り直し、羽根の直線にどれくらい布を重ねたいかを、毎日の見え方と動作の両方から決めてください。