厚地とレースの組合せ
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厚地もレースもフラットにしたい|ウィントとオミクレーの幅を変えて選ぶ

この記事の目次
厚地にもレースにも上部のヒダを作らず、自然な布の表情を楽しみたい。ただ、手前の厚地を開けたときに、奥のレースまで一緒についてこないかが気になる。二枚ともフラットにするなら、見た目に加えて、前後の布の幅と動きを考えて選びましょう。
麻のような風合いでそろえる候補は、インズの厚地「ウィント」とレース「オミクレー」です。二つともフラットを選べますが、同じ窓だから同じ幅を注文するとは限りません。インズには、二重のフラットで干渉を抑えるため、厚地はレール幅の1.3倍、レースは1.2倍にする案内があります。資料1
この幅の違いは出発点で、必ず別々に動くという保証ではありません。既存の二本のレール、フック、丈も合わせて、厚地とレースを別の注文として整理します。
フラット二枚は、開ける動きから考える
フラットは、上部にヒダを取らずに縫うスタイルです。生地を広く見せられる一方で、吊るした布が板のように完全な平面になるという意味ではありません。ゆとりを持つ布が自然に波打つ姿も含めて選びます。
厚地とレースを前後に掛ける場合は、この波や折れた部分が近づくことがあります。朝に厚地だけを左右へ寄せたいのに、窓側のレースも引かれて動くと、そのたびに広げ直すことになります。閉じた全景だけでなく、二枚を別々に動かしたい場面があるかを先に考えてください。
例えば、昼はレースを閉めたままにし、厚地だけを開ける窓なら、前後で別の動作をする時間が毎日あります。一方、両方を同時に開けることが多い窓でも、厚地とレースのまとまりが重なる端の置き場は確認したい点です。
フラットを選ぶ理由も言葉にしておきましょう。上部に整った山を作らず、布の質感を自然に見せたいのか、大きく平らな一面にしたいのかで期待が違います。前者ならゆとりのある仕立てを検討できますが、後者を完全な平面として求めるなら、一般的なフラットの吊り方とずれる可能性があります。
干渉が気になるからといって、注文幅をレールと同じ数値まで減らすのも避けたいところです。閉めたときの余裕まで失ってしまうためです。布の見え方と閉じる幅を保ちながら、前後の量をどう変えるかが今回の選択になります。
ウィントとオミクレーで質感をつなぐ
ウィントはポリエステル100%の二重織で、表側は麻を思わせる生地、裏側は白い生地です。表面には縦方向の細かな凹凸やしわ感があり、色柄を大きく増やさずに布の表情を楽しむ厚地として候補になります。
オミクレーもポリエステル100%で、麻のような質感を持つレースです。シームレスで、裾にはチェーンウェイトの仕上げがあります。厚地のウィントとは、素材の見え方の方向をつなぎながら、窓側には透ける布を置く組合せです。
二つを選ぶのは、同じ生地を厚地とレースで使うこととは違います。どちらも麻風でも、織り、透け方、裾の仕上がりまで同じにはなりません。天然の麻そのものを両方に使いたい場合も、組成の条件が異なります。
色をそろえるなら、例えばウィントのアイボリーとオミクレーのアイボリーから比較できます。ただし、同じ色名で完全に一致するとは限りません。手前の厚地を少し開けて奥のレースが見える姿を想像し、前後の色差も気に入るかを見てください。
白いレースの面を残したい場合は、オミクレーのホワイトを組み合わせる案もあります。厚地と同色にすることを優先するか、昼に広がる中央の布を白系にするかという違いです。これは見た目の提案なので、どの色の組合せでも整って見えるという決まりにはしません。
二つとも洗濯できる商品ですが、フラットに形態安定加工が付くとは考えません。インズの案内ではフラットやレースは形態安定の対象から外れます。厚地の別のヒダ付き仕様に加工があることを、この二商品へそのまま移さないようにします。資料2
生地と選べる仕立ては、ウィントの商品ページ(インズ)
から確認できます。表面の自然な凹凸と、整ったヒダを作らない姿の両方が好みかを見ておきましょう。
同じレール幅でも注文幅を変える
インズのフラットの案内では、通常の目安としてレール幅の1.3倍を示しています。そのうえで、厚地とレースをともにフラットにする場合は、厚地を1.3倍、レースを1.2倍にして干渉を抑える選び方を紹介しています。資料1
ここで変えるのは、前後にある布の仕上がり幅です。奥のレースを厚地より少なめの幅にすることで、同じ量の布を前後へ置く場合と組合せを変えます。二枚の間隔を広げる工事ではなく、注文する布の量を調整する案です。
例えば、手前と奥のレールをそれぞれ測り、どちらも幅200cmだったとします。この場合、ウィントは200×1.3で260cm、オミクレーは200×1.2で240cmが合計注文幅の例になります。差は20cmですが、これを左右の端へ必ず10cmずつ余らせる指定と考えるわけではありません。
同じ窓に付いていても、二本のレールの有効な幅が同じとは限りません。手前のレールだけを測って両方へ使わず、厚地側とレース側の採寸値を分けて残します。もしレース側が180cmなら、レースの例は180×1.2で216cmとなり、先ほどの240cmを流用しません。
また、1.2倍を選ぶのは、レースを窓の幅より狭くすることではありません。例の200cmに対して仕上がり240cmなので、閉じる幅に対するゆとりは残しています。干渉をなくしたい気持ちから独自に幅を削るより、まず公式の案と自宅のレールの寸法を対応させます。
この二つの係数を、ヒダ付きカーテンの注文へ使うこともしません。1.5倍ヒダや2倍ヒダへ仕立てを変更するなら、必要な注文幅の考え方をその仕様へ戻します。名前にある「倍」が、生地の量を示す場合と、レールから仕上がり幅を求める場合で違うことに注意してください。
幅以外にフックと奥行きも残る
布の幅を変えても、前後のレールが近ければ布が触れる可能性は残ります。既存のダブルレールに掛けることを前提に、どの位置から厚地とレースが下がるか、今の布が動く範囲も確認します。
特に見るのは、厚地を動かしたときに上部がレール周辺へ当たるのか、生地の面が奥のレースへ触れるのかという違いです。どちらも同じ「引っ掛かる」と感じても、布の幅だけで同じように変えられるとは限りません。
ウィントとオミクレーは、Aフックを標準とし、Bフックも選択できます。今回の例では、既存レールの形に合うAフックを使うものとします。レールを隠したいという見た目だけでBへ変えず、上部の布が周囲へ当たらない構成かを確認してください。
カーテンボックスの中や天井付けなどでは、上へ立ち上がる布と周囲の関係が変わります。インズの採寸案内でフックの適合を確かめ、選ぶフックを先に決めてから丈を指定します。フック変更だけで前後の干渉が必ず解決する、とは考えません。
また、今の厚地とレースが問題なく動いていても、新しいフラットで同じ結果になるとは限りません。生地の量や折れ方が変わるためです。自宅の窓は、公式の幅の提案を試せる条件にあるかを整理する対象であり、商品ページだけで操作感まで確定するものではありません。
前後が触れないことを絶対条件にする場合は、布の幅だけを根拠に購入へ進まない方がよいでしょう。二枚ともフラットという見た目を優先するか、一方の仕立てを変える可能性も残すかを考え、選び直す場合はその仕様の幅と注文条件を改めて確認します。
丈、開き方、継ぎ目を二商品で照合する
幅を決めたら、厚地側とレース側のランナーの穴の下から、床までの高さを別々に測ります。レールが前後にあるからといって、ランナーの高さまで同じとは限らないためです。
ここでは両方とも床まで202cmの例とします。インズの目安に合わせ、厚地のウィントは床から1cm短い丈201cm、レースのオミクレーはそれより1cm短い200cmにします。レースの裾が厚地より少し上に来る構成です。資料1
両開きを選ぶ場合、ウィントは合計幅260cm・丈201cm・数量1、オミクレーは合計幅240cm・丈200cm・数量1です。左右の一枚幅は厚地130cm、レース120cmになります。二枚欲しいから数量2にするのではなく、各商品の両開き一組をそれぞれ数量1で選びます。
ウィントのフラットは、一枚の幅121cm以上で幅継ぎが入る条件です。そのため、この例の一枚130cmには継ぎ目が入ります。一方、オミクレーはシームレスの商品です。前後とも麻風であっても、同じ幅継ぎの条件ではないことを確認します。
継ぎ目のない厚地を望む場合に、一枚130cmを120cmへ減らしてしまうと、合計幅とレールに対するゆとりが変わります。見た目のために幅だけを修正するのではなく、当初選んだ1.3倍の構成と両立しているかへ戻って考えましょう。
この例の幅と丈は、二商品それぞれのフラットの注文範囲内です。色、フラット、Aフック、両開きまで同じ順にメモし、寸法だけは厚地とレースで取り違えないようにします。レースへ厚地の260cmをコピーしないことが、今回とくに残したい確認点です。
二つの注文メモを分けて選ぶ
二重のフラットは、手前と奥の布を同じ量でそろえることだけが答えではありません。厚地1.3倍・レース1.2倍というインズの案を使い、レールごとの実測値と、別々に動かす使い方を合わせて考えられます。
例の窓なら、ウィントはフラット・幅260cm・丈201cm、オミクレーはフラット・幅240cm・丈200cm。どちらもAフック・両開き・数量1です。形態安定を期待しないことと、厚地の幅継ぎまで納得して選びます。
注文時は、ウィントの商品ページ(インズ)
とオミクレーの商品ページ(インズ)
を、それぞれのメモと照合してください。自然な布の表情を楽しみながら、前後の幅を変える意味と、操作感には残る条件があることを受け入れられる窓で検討しましょう。
参考資料
- カーテンのサイズの測り方(インズ):二重フラットの幅の提案、丈とフックの基準。
- カーテンのスタイルと縫製仕様について(インズ):フラットの仕立て、形態安定の対象、両開きの単位。